母の介護を終えて…。それからの日々の事を徒然に……と思っていたら今度は父がっ!また介護ブログに逆戻り!?
by chi_chi_ri
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あの日。それから。
マンションまで戻って、父を先に帰した。
一緒に病院まで行ってくれた母と親しかった方と姪と、入り口脇の段差に腰掛けて話をした。22時は過ぎていただろうか。
30数年前、新築で買った小さなマンション。昔から住み続けている家も多い。お盆中の暑い夜だ。遅くに帰宅して来た方が、ひとり、またひとりと会話の輪の中に加わってくれた。
先に親を亡くされた方達から、葬儀の話を聞かされた。
現金が必要になる。明日、朝一でATMへ行くように勧められた。口座が凍結されないうちに毎日引き出してしまった方が良いと。それから、葬儀社にぼったくられないようにと。
何だか、夢の中にいるような感覚だった。地に足が着いていないような、浮かんでいるような感じ。家に戻ったら午前1時を過ぎていた。
翌朝、病院の霊安室から電話が入った。解剖の開始時間の確認。医師からまだ連絡が無い旨を告げた。兄には羽田から直接病院へ行くように伝えてあった。病理解剖の前に母に会わせておきたかったから。
医師から11時半から解剖が始まると連絡があった。霊安室を出るのが11時頃とのこと。もし、それまでに兄が間に合うようなら、会わせてもらえるようにお願いをした。その時間に居なければ、予定通りに進めてもらう。
病理解剖が終わったら、病院から出なくてはいけない。解剖の終わるのが14時頃。それまでに葬儀会社を決めて、手配をお願いすることになる。
兄も私も葬儀会社には全く心当たりが無い。互助会のようなものにも入っていない。昨夜、名刺をもらった葬儀社をネットで調べてみた。トップページに「国葬、社葬」とあり「築地本願寺、青山葬儀場……」。国会議員でも芸能人でもない。そんな葬儀は必要ない。どうしよう……。
デイ家族会で懇意にしている方に電話をした。国家公務員で定年まで勤めた方。年金のお知らせの中に共済組合の葬儀会社の広告が入っていることがあると言って、調べて連絡をくれた。父も同じ退職者、資格はある。
葬儀社のフリーダイヤルを兄に伝え、手配させる事にした。幸い葬儀社の事務所が近場にあり、すぐに動いてもらうことが出来た。
連日の猛暑とマンションの小さなエレベーターを考えると、母を家には戻せないのが現実。病院から直接、葬儀場の霊安室へ運んでもらう事になる。火葬場併設の公共の葬儀場を二カ所と区立のセレモニーホールをあたってもらった。セレモニーホールは霊安室が無いことがわかりパス。あとの二カ所のうち少しでも早く空きのある所をお願いした。それでも4日後が最短。そして何より、一番最初に決めたものは棺の種類。棺じゃないと葬儀場の霊安室には入れられないと言われた。
13時過ぎに病院へ着くと、霊安室の待ち合いに兄と義姉と姪がいた。結局、解剖前の母には会えなかったらしい。葬儀会社の方も棺を持って来てくれていた。
母が戻って来ると同時に病院の職員さんから話をされた。病理解剖に協力すると病院から謝礼が出るらしく、その書類にサインをして欲しいと言われた。深く考えずにサインをした後、封筒を受け取った。
「謝礼っていくらなんだろう?」。
母を棺に移している間の待ち時間に、袋を開けた。
3,000円と書かれた文字。母が3,000円に思えてきて、空しくなった。
こんななら貰わなければ良かったと後悔した。
よく見ると、封筒は香典袋で御霊前と書かれている。
せめて、謝礼じゃなくて、香典って言ってくれればよかったのに……。
母を乗せた車に続いて、葬儀場へ向かった。
火葬場横の霊安室に母を安置してもらい、葬儀場へ移動した。
明日から葬儀までの簡単な流れの説明を受け、細かな決め事は翌日に事務所で打ち合わせる事にして、家に戻った。
葬儀までの数日間、母はここで独りで眠ることになる。寂しくしてごめんね。でも、ここは涼しいから……。もう暑い思いはしなくていいからね。
葬儀の日程が決まった。明日は、親戚と親しかった方へ連絡しなければならない。この日のうちに、葬儀の連絡用の書面を作って兄宛にメールした。
地に足の着かない二日目が終わった。
いつもありがとうございます!
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一緒に病院まで行ってくれた母と親しかった方と姪と、入り口脇の段差に腰掛けて話をした。22時は過ぎていただろうか。
30数年前、新築で買った小さなマンション。昔から住み続けている家も多い。お盆中の暑い夜だ。遅くに帰宅して来た方が、ひとり、またひとりと会話の輪の中に加わってくれた。
先に親を亡くされた方達から、葬儀の話を聞かされた。
現金が必要になる。明日、朝一でATMへ行くように勧められた。口座が凍結されないうちに毎日引き出してしまった方が良いと。それから、葬儀社にぼったくられないようにと。
何だか、夢の中にいるような感覚だった。地に足が着いていないような、浮かんでいるような感じ。家に戻ったら午前1時を過ぎていた。
翌朝、病院の霊安室から電話が入った。解剖の開始時間の確認。医師からまだ連絡が無い旨を告げた。兄には羽田から直接病院へ行くように伝えてあった。病理解剖の前に母に会わせておきたかったから。
医師から11時半から解剖が始まると連絡があった。霊安室を出るのが11時頃とのこと。もし、それまでに兄が間に合うようなら、会わせてもらえるようにお願いをした。その時間に居なければ、予定通りに進めてもらう。
病理解剖が終わったら、病院から出なくてはいけない。解剖の終わるのが14時頃。それまでに葬儀会社を決めて、手配をお願いすることになる。
兄も私も葬儀会社には全く心当たりが無い。互助会のようなものにも入っていない。昨夜、名刺をもらった葬儀社をネットで調べてみた。トップページに「国葬、社葬」とあり「築地本願寺、青山葬儀場……」。国会議員でも芸能人でもない。そんな葬儀は必要ない。どうしよう……。
デイ家族会で懇意にしている方に電話をした。国家公務員で定年まで勤めた方。年金のお知らせの中に共済組合の葬儀会社の広告が入っていることがあると言って、調べて連絡をくれた。父も同じ退職者、資格はある。
葬儀社のフリーダイヤルを兄に伝え、手配させる事にした。幸い葬儀社の事務所が近場にあり、すぐに動いてもらうことが出来た。
連日の猛暑とマンションの小さなエレベーターを考えると、母を家には戻せないのが現実。病院から直接、葬儀場の霊安室へ運んでもらう事になる。火葬場併設の公共の葬儀場を二カ所と区立のセレモニーホールをあたってもらった。セレモニーホールは霊安室が無いことがわかりパス。あとの二カ所のうち少しでも早く空きのある所をお願いした。それでも4日後が最短。そして何より、一番最初に決めたものは棺の種類。棺じゃないと葬儀場の霊安室には入れられないと言われた。
13時過ぎに病院へ着くと、霊安室の待ち合いに兄と義姉と姪がいた。結局、解剖前の母には会えなかったらしい。葬儀会社の方も棺を持って来てくれていた。
母が戻って来ると同時に病院の職員さんから話をされた。病理解剖に協力すると病院から謝礼が出るらしく、その書類にサインをして欲しいと言われた。深く考えずにサインをした後、封筒を受け取った。
「謝礼っていくらなんだろう?」。
母を棺に移している間の待ち時間に、袋を開けた。
3,000円と書かれた文字。母が3,000円に思えてきて、空しくなった。
こんななら貰わなければ良かったと後悔した。
よく見ると、封筒は香典袋で御霊前と書かれている。
せめて、謝礼じゃなくて、香典って言ってくれればよかったのに……。
母を乗せた車に続いて、葬儀場へ向かった。
火葬場横の霊安室に母を安置してもらい、葬儀場へ移動した。
明日から葬儀までの簡単な流れの説明を受け、細かな決め事は翌日に事務所で打ち合わせる事にして、家に戻った。
葬儀までの数日間、母はここで独りで眠ることになる。寂しくしてごめんね。でも、ここは涼しいから……。もう暑い思いはしなくていいからね。
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